第54回日本腎臓学会東部学術大会

大会長挨拶

長田 太助先生

 第54回日本腎臓学会東部学術大会の大会長を拝命しております自治医科大学内科学講座腎臓内科学部門の長田太助でございます。本会にご参加いただき、心より御礼を申し上げます。
 思い起こせば、内科学会地方会以外の学会で私が最初に発表したのは腎臓学会東部学術大会でした。平成7年、東北大学第二内科の阿部圭志先生が主催された第25回大会に、三井記念病院レジデントとして参加しました。竣工間もない光輝く仙台国際センターでの開催で、仙台生まれの私はそこで発表できたことは大変誇らしく感じました。その大会は、まさに腎臓学に対する情熱を燃やす切っ掛けでした。しかし29年後、自分が大会長を務めるとは夢にも思っておりませんでした。
 本大会のテーマは、「地域を護る 臨床腎臓学の真髄」です。地域における腎臓疾患対策の重要性がますます高まる中、私達は地域の慢性腎臓病連携を推進させることを最優先にしてまいりました。地域医療機関との連携を強化し、患者さんへの地域密着型のサポート体制の構築は道半ばではありますが、かなり軌道に乗ってきた手応えを持っております。本大会では、地域における臨床腎臓学の実践に焦点を当て、最新の研究成果や臨床経験を共有し、地域社会の健康を支えるための知識や情報を積極的に発信してまいります。プログラム委員の先生方のご尽力による素晴らしい企画が、それを後押ししてくださると確信しております。
 昨年の第53回大会は私にとっての思い出の地、仙台国際センターで宮崎真理子先生が主催されて、大成功を納められました。その大成功になんとか肉薄したいと思います。食の都仙台に対しても餃子は宇都宮が圧倒的優位です。意外と知られていませんが、蕎麦、ラーメン、焼きそば等、炭水化物系でも宇都宮はかなり良い線をいっています。学会での勉強の合間には是非、宇都宮の食もご堪能下さい。
 末筆ではございますが、この学術大会の成功に向けて準備をしていただいております関係者の皆様に深謝申し上げます。

第54回日本腎臓学会東部学術大会
大会長 長田 太助
自治医科大学 内科学講座腎臓内科学部門 教授

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