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第46回日本アフェレシス学会学術大会 第46回日本アフェレシス学会学術大会

大会長挨拶

第46回日本アフェレシス学会学術大会
大会長 伊藤 孝史
帝京大学ちば総合医療センター
第三内科学講座(腎臓内科)教授

この度、第46回日本アフェレシス学会学術大会を2025年10月23日(木)~25 日(土)の日程で、パシフィコ横浜会議センターにおいて開催させていただくことになりました。この伝統ある本学術大会の大会長を仰せつかりましたこと、誠に光栄に存じます。ご参加いただく皆様にとりまして実りある豊かな学術大会となりますよう、関係者一同しっかり準備をして参りたいと思います。

アフェレシス療法の原点は瀉血であり、紀元前400年頃の古代ギリシャから20世紀初めまで行われてきました。そして、1914年にAbelらが「Plasmaphaeresis」、Yurevitchらが「Washing of blood outside the body」という用語を使って以降、アフェレシス療法は着実に進歩してきました。

アフェレシス療法は多種多様の難治性疾患が対象となっており、体外循環療法のみならず薬物療法・細胞治療などに関する見識が必要な治療法です。そのため学術大会には、多岐にわたる分野の医師の他、臨床工学技士や看護師など多職種の医療従事者が全国より集まり、熱い議論が交わされてきました。

第46回学術大会のテーマは、『承前啓後』とさせていただきました。この言葉は、「先人の知恵、学問を受け継ぎながら未来に向け切り開いていく」という意味であり、2016年に私が開催いたしました第34回日本アフェレシス学会関西地方会でもテーマにさせていただきました大変好きな言葉です。

1854年に横浜で日米和親条約が締結され、その後日本の未来は切り開かれてきました。その横浜の地で本学術大会を開催させていただきますので、先人たちの知恵、学問をしっかり受け継ぎ、専門分野の垣根を越えて活発な議論をし、アフェレシス療法の未来を一緒に切り開いていきたいと願っています。皆様にお目にかかれることを楽しみにしております。